Kuala Gandah National Elephant Conservation Centre へ

シャー・アラムのブルーモスクを出発し、クアラガンダー(Kuala Gandah National Elephant Conservation Centre)に向かいます。ブルーモスクだけだったら、別にレンタカーを借りなくても行けないことはないのですが、クアラガンダーに行くためには、ツアーに参加するかレンタカーを借りるしかありません。今回の旅行でレンタカーを利用しているのはクアラガンダーに行くためでした。

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Kuala Gandah National Elephant Conservationのパンフレット

なぜクアラガンダーに行くのか(今では、地球の歩き方にも載っていません)、ということなのですが、もともと海外旅行の計画を立てている時に、タイかマレーシアに行こうということになり、じゃあそこで何をしようかという話になった際に、下の子が「象に乗ってみたい」と言ったので、タイやマレーシアで象に乗れるようなところを探していたわけです。

タイならば、アユタヤなどに行けば象に乗れるようですが、マレーシアでは、現在は象に乗れるところはありません(以前はクアラガンダーでも象に乗れたようですが、動物保護の観点から今はやっていません)。ということで、下の子としては象に乗れるタイのほうが良かったのでしょうが、飛行機の値段などもあって結局マレーシアに行くことになったので、象に乗れないまでも野生に近い環境で象が見れるところに連れて行こうかなと考え、クアラガンダーに行くことにしました(旅行の計画を立てていたのは出発の約1年前だったので、実際に旅行に行く時点では既に象にはそれほどこだわりがない感じになっていましたが・・・)。

クアラガンダーでは、象を川で洗うというのが最大の見世物になっているのですが、入園する際には最初にビデオを見ないといけないことになっています。そのビデオの最終回が13:30からなので、それまでには現地に到着していないといけません。

予定より早くブルーモスクを出発することができたので楽勝かと思っていたのですが・・・、クリスマス休暇の影響もあってか、結構な渋滞に巻き込まれてしまいました。

マレーシアの道路は片側3車線あるところも多く、道路自体はとても立派です。しかしサービスエリア的なところが日本と比べて圧倒的に少なく、しかも駐車できる台数が極めて少ないです。そのため、サービスエリアの手前で、サービスエリアに入ろうとする車がサービスエリアに入れずに道を塞いでしまい、渋滞になってしまうようです。

本当はクアラガンダーに着いてから何か食べようと思っていたのですが、渋滞に巻き込まれ時間がかかってしまい、腹も減ったしトイレにも行きたくなったので、やむなくサービスエリアに入り、ケンタッキーフライドチキンを食べました。日本のより少し安いですが日本のもののほうが少しおいしいかなと感じました。

結局、現地に到着したのは13:30ちょうどぐらいになってしまい、ひょっとしたらもう入れてくれないのだろうかと不安でしたが、入口付近の係員さん(警備員さん?)曰く、まずはチェックインカウンターでエントリーを済ませなさいとのこと。カウンターに行くと、氏名やパスポート番号などを書く紙を渡され、記入するように言われます。Donation(寄付金)を書く欄があって、そこに書いた金額をカウンターで払えば、エントリー完了となるようです。

Donationをいくらするのかは任意だ、と言われるのですが、ほかの人たちがいくらぐらい払っているのか気になります。日本人がそれほど多く来るところでもないので、ここで私たちが少ししか出さないと「日本人はひどい奴らだ」などとレッテルを貼られてしまうかも・・・。

結局、家族4人分として、100リンギット(日本円で約3,000円)払うことにしました。これぐらい出しておけば非常識とは思われないかなぁ、とか、白浜のアドベンチャーワールド姫路セントラルパークに入園することを考えたらこれぐらい出しても全然安いかなぁ、とか、いろいろな思いが交錯しました。で、受付の人に渡すと、「ワン・ハンドレッド!!」と大きい声でリアクションが・・・。

「え、これでも少なかったですか!?」と焦りましたが、「ユー・アー・グレイト」というようなことを言っておられましたので、どうやら相場よりも多く払ったようです。そう言われると、逆に「50リンギットでも良かったのかな?」などと少々後悔の念を感じてしまいます。こういう「あなたの好きな金額を払ってください」的な方法は個人的には苦手です・・・。

ビデオは既に始まっており、途中から見ましたが、保護した象を回復させて自然に戻すというこのセンターの取組みを紹介しているものでした。

ビデオを見た人は胸にシールを貼られ、入園が認められます。象を川で洗うイベントは14:30からということになっています。

案内標識があまりなく、どこに行ったら良いのかイマイチ分かりませんので、とりあえず人が集まっていそうな場所に向かいます。ステージと客席があり、パラパラ降り出した雨を避けられる場所でもあるので、客席はほぼ満席です。ですが、象はこの前を通って行くだけで、ショーが始まる気配はありません。一方で、川沿いのほうにも人が集まっており、そちらの方はなんだか盛り上がっている感じです。雨が結構降ってきたので多少迷いながらも、ここで待っていてもしょうがないので川のほうに行ってみることにしました。すると、既に象は川に入っており、飼育員の人に洗われていました。

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象を洗う

出遅れて少々後悔しましたが、まだ始まったばかりのようで、結構長いこと象を洗っておられました。また、象は、飼育員を乗せて川の中を散歩し、木の枝(葉?)を食べたりもしていました。

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木の枝を食べる象

飼育員が乗っているとはいえ、ジャングルの川を象が闊歩するのをすぐそばで見ることができたのは良かったです。やはり、動物園で見るのとはひと味違います。

象を洗い終えると、象がステージに移動し、簡単なショーをします(保護センターですのでそれほどレベルの高い芸を仕込んであるわけではありません)。その後、エサやりタイムとなります。与えるエサは、くだいた果物(スイカなど)です。かなりの数が用意されているので、希望する人は全員エサやりをできると思います(私はカメラやビデオを撮っていたのでエサやりはしていませんが、子供たちは3~4回エサをあげていました)。

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象にエサをあげる

ということで、ここですべきことは一通り終わったので、レンタカーでクアラルンプールに戻ることにします。